〜ふわふわ漂う雲のように〜御前酒 うきぐも
【蔵の風景を醸す】蔵で受け継がれるナチュラルな製法で、地の米・水・風景を甘酸っぱいうすにごり酒に溶け込ませました。雲海のたなびく山々をモチーフにしたボトルデザインもお楽しみください。
御前酒の菩提もと造りを進化させた「御前酒うきぐも」。2021年12月末からBEAMS JAPAN新宿店で開催された「BEAMS EYE on OKAYAMA」で先行発売し、たいへんご好評いただきました。復刻から40年近く取り組んできた御前酒の菩提もと造りをベースに、BEAMS JAPANならではのユニークな視点を加えました。(蔵元サイトより)
商品情報
原材料 | 岡山県産雄町米65% |
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アルコール度数 | 13度 (原酒) |
日本酒度 | -2.0(やや甘口) |
酸度 | 2.2 |
使用酵母 | |
仕込水 | 一級河川「旭川」の地下伏流水 |
取り扱い・保存について | 要冷蔵 |
味わい・特徴
原酒でアルコール分を13%と低めに抑えたうすにごり酒は、天然の乳酸菌による甘酸っぱい香りと軽くやさしい味わいに仕上がっています。
飲み方・料理の合わせ方
ぜひ、冷やでお楽しみください。
株式会社 辻本店(岡山県真庭市)
文化元年(1804年)、現在地に酒造業を創業。
当時は美作勝山藩御用達の献上酒として「御膳酒」の銘(現在の銘柄の由来)を受け、一般には「萬悦(まんえつ)」の銘柄で親しまれていました。
又、当蔵元は古来「うまさけの国」と言われたこの「美作(みまさか)」の地(岡山県北の旧国名)で、寒冷な気候、良質の酒米と水という、酒造りの好条件に恵まれた環境にあります。このことは、当蔵の基本方針にも表れています。
長い歴史の中、地元の米、地元の水、そして地元の技で醸すことこそ、造り酒屋の原点と考え、綿々と酒造りに励んでいます。
酒質の特徴としては、県南の瀬戸内の酒が甘口であるのに対して、すっきりとした辛口が持ち味です。それは、冬の寒さの厳しいこの地の人々が求めた味でもあります。また、早くから(昭和45年頃)純米酒の製造にも積極的に取り組み、現在では製造数量の7割を占めています。
また、当蔵で40余年の熟練者であった前杜氏の原田 巧の後を引き継ぎ、平成19年より岡山県初の女性杜氏 辻 麻衣子が酒造りを行っています。蔵人も若返り、杜氏を盛り立てています。
当蔵元の辻家では、明治から昭和にかけての当主が、文化的な活動にも積極性であり、自ら書画を嗜むことから、文人墨客の訪れることが多く、与謝野鉄幹、晶子夫妻の逗留をはじめ尾上紫舟、碧梧桐等が画帳、色紙に筆跡を残しています。また、旨酒をこよなく愛した明治の文豪、谷崎潤一郎は当地で「細雪」を執筆していたことは、意外にも知られていません。
彼の逗留していた町屋も現存しています。歴史学者である奈良本辰也を始め、池田弥三郎、その他にも渥美 清、永 六輔等、多くの客人が訪れています。酒を通したさまざまな文化とのふれあい、こうした御前酒の歴史は、上質の酒造りの伝承と本物へのこだわりであり、次代の酒文化の担い手としての心意気を示すものに他ならないのです。