黒田庄に生まれて、
日本酒の原料は、当たり前の事ですがお米です。
品種と原料のポテンシャルが違えば、最終的に出来上がる品の香り・味は違ってきます。
どんなに技術が進歩しようと、人間の手で変えられない物があります。
それは原料の特徴・個性。
そして何より天候を人の手と技術で凌駕することはできません。
私たちの酒造りは、お米を育てるところから始まっています。
それは、お米の収穫量を求めた稲作ではありません。
一粒一粒が充実した重いお米を目指した稲作なのです。
だからこそ、「黒田庄に生まれて、」は香り・味わいの密度が違います。
それは、お米のエネルギーの違いともいえます。
商品情報
原材料 | 山田錦50% |
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アルコール度数 | 16.0度 |
日本酒度 | |
酸度 | |
使用酵母 | 協会9号系 |
仕込水 | 愛知と長野の県境、標高1500m山の天然水 |
取り扱い・保存について | 要冷蔵 |
味わい・特徴
香りは濃醇。
スワリングする前から熟した果実が前面に出ています。
メロン、洋ナシ、ライチ、もぎたてのフレッシュな印象です。
スワリングすると白い花やホワイトペッパーのようなスパイスなニュアンスなど、奥底に隠れていた繊細な部分が顔をのぞかせます。
口にするのを待ちきれません。
アタックは滑らか。
口全体に味わいが広がりスッと余韻へ。
余韻は非常に長い。
香りが濃醇なため、旨味が全面にでるのかと思いきや、旨味のあとに直ぐに心地良く繊細な苦みへと続きます。
旨味、苦みを酸が下支えすることでバランスが非常に取れています。
通常の山田錦EAU DU DÉSIRとの違いはお米の取れた区画・栽培スタイルのみですが、味わいはかなり異なり米の重要性を体感させられます。
山田錦EAU DU DÉSIRはフレンドリーで馴染みやすい印象に対してこちらはエレガント、気品を感じます。
お酒単体でなく、是非お料理と合わせてお楽しみください。
株式会社 萬乗醸造(愛知県名古屋市)
熟した果実味と、気品・優しさ・懐かしさを求めて。
「醸し人九平次」は、人がナーバスに感じる苦味や渋味、そして酸味をあえて大切にしています。
テクニックに依存せず醸された日本酒には「多種な香り」と「五味」が宿り、
それらが調和して、ナチュラルで立体的な飲み物へと形づくられていくのです。
中でも「酸」は、人間に例えるなら「背骨」です。背筋の伸びた姿勢良き姿は、美しいものです。
「様々な表情を見せる香り」と「美しいエレガントな酸」がKUHEIJIのすべての品に、根底の軸となって貫かれています。
「熟した果実味と、気品・優しさ・懐かしさ」
それは素材に敬意を払い、人間が過度にテクニカルな手を入れない先に、存在します。
置き換えると、それは、ナチュラル。それは人が普遍と感じる部分の具現なのです。